守谷市久保ケ丘で「ヘアーサロンK」を営む理容師の今野肇(はじめ)さんは、かつて高校卒業後、東京の会社に就職します。しかし、日々病気がちな母親を抱え、「少しでもそばで面倒を見たい」という強い思いから、働き盛りの35歳で一から出直し、理容技術を学ぶため専門学校に進みました。
公開 2026/06/04(最終更新 2026/06/01)
会社員から未知なる理容業へ
当時の久保ケ丘は新興住宅地で、人の往来はあるものの理容店がなかったことから、独立開業を決意。
しかし開店当初は客に恵まれず、毎日、街頭でのビラ配りや呼び掛けに奔走の日々だったとか。
そのうち、「あなたの腕が気に入ったので通うことにしたよ」という常連客も増え、経営も順調となりました。
一方、コロナ禍により客数も大幅に減少、倒産寸前だったそう。
「新たな光を信じて必死に店を守りました」と振り返ります。

子どもたちからのエールも
ある春の日、小学生から「おじいちゃんに洗髪してもらい、とても気持ちよく、学校に行くのも楽しいです。僕たちが大きくなっても、ここで続けていてね!」と応援のメッセージが届いたそうです。
「地元に根付き、寄り添い、愛される理容店を目指して35年やってきました。少子高齢化もあって客足が寂しい面もありますが、これからも地元の皆さんの笑顔を見続けていきたい」と語る今野さん。
店内には、「理容後のひととき、ほっとできるように」と絵画・工芸品なども飾られ、店主のアート性に触れられます。

(取材・執筆/守手くん)