いつまでも自分で日常動作ができるのはうれしいこと。「自立支援」で介護生活の質を支える現役介護士さんにお話を聞きました。
教えてくれたのは…

| 社会福祉法人 地域福祉の会 介護士 藤田悠輔さん(入職5年目) |
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| 大学生の時に祖父の介護現場を見て介護士を目指しました。 |
公開 2026/08/05(最終更新 2026/07/31)
自立支援の核なる職業、介護士
食事・排せつ・入浴の介助が私たち介護士の基本の仕事。一方的なお世話ではなく、利用者の皆さんの残っている力を見つけ出し、それを引き出すことが一番大切です。これを業界用語で「自立支援」と呼んでいます。
たとえば立ち上がり一つでも、職員が全て力任せに持ち上げるのではなく、声かけや体の位置を整えて「一緒に立つ」という動作を促すことで相手の「協力」を引き出し、「自分でできた」という成功体験につなげます。こうした小さな積み重ねが、利用者の皆さんの自信や生活の質(QOL)向上につながっていきます。
生活の質を高める職員の対応力
現在私が担当しているのは、認知症を患った高齢者の方々。こちらの言葉が通じる方や、理解はしていても話せない方など症状はさまざまです。「短い言葉やボディランゲージに置き換える」といった工夫をして、個々に合わせた対応がとても重要です。
私たちの施設では毎日職員同士が膝を突き合わせ、うまくいった工夫や困り事を共有する時間があります。

これにより仲間の経験が自分の「引き出し」となり、対応力が高まります。また、服用する薬の変化にも細やかに対応するため、医師や看護師と連携も密に。そして私たちがいるからこそ、できるだけ薬に頼らないケアを目指しています。
個々に寄り添い支える日常力
介助した方の一つ一つの反応がとてもうれしい。入所間もない方がレクリエーションでほほ笑んだ瞬間や、介助する方が日々少しずつ歩けるようになったことなどは本当に励みになります。
一方で急変や看取りに直面する※ということもあり、「勤務時間内にやりきる」という仕事の区切りを自分に課すことで心のバランスを保っています。ここでの日々の積み重ねは、利用者の皆さんにとっての「家で快適に暮らす感覚」を支え続けています。
※「看取り」まで行うかどうかは施設によって異なります
介護施設で働く価値を考える
介護は「単純作業」ではありません。人の気持ちを想像して行動する人間力が求められます。相手は自身の鏡です。他者に向き合えるのは、自分を大切にしてこそ。

また、現場では資格取得やキャリアアップの支援が整い、未経験からでも経験とともに成長ができます。人と向き合うことで得られる学びや達成感は大きく、生活に寄り添う仕事の価値は想像以上です。
自宅の延長線上にある施設の暮らしが笑顔で快適になるように努めるこの仕事に、誇りを持って日々働いています。