漫画家・つげ義春さん(1937-2026)と写真家・北井一夫さん(82)が半世紀前の昭和に旅した時の漫画と写真が船橋市西図書館で公開中です。
公開 2026/09/21(最終更新 2026/09/14)
日本の原風景を訪ね旅した1年半

北井さんは昭和の船橋の暮らしを撮影した『フナバシストーリー』で市民にはおなじみの写真家で、作品の大多数を船橋市に寄贈しました。
つげさんが今年3月3日88歳で亡くなり、つげさんからもらった『流れ雲旅』の原画を北井さんが所有していることが今回の展示につながったそうです。
北井さんとつげさんは、記者の大崎紀夫さんと共に1969年夏から1年半、一緒に旅をし、日本の原風景を写真に撮り、漫画に描きました。
青森・下北半島から始まった6回の旅は雑誌に連載され、後に『流れ雲旅』として出版されました。

最初はつげさんの一人旅でしたが、大崎さんが加わり、北井さんの写真集『三里塚』(72年)を見たつげさんが北井さんを指名して三人旅になったそうです。
「北井さんの作品に、つげさん自身が同じにおいを感じたのかもしれません」と企画展担当者。
15枚の写真が当時の空気を運ぶ
「風立つころには…。下北の雲でも見に行きますか、きっといいですよ…」で始まる『つげ義春流れ雲旅』。
北井さんの白黒写真、つげさんの漫画、大崎さんの文。
絶妙な調和で、会場には昭和の村々の懐かしい香りがあふれています。


今回の展示会にはつげさんが65年から『月刊漫画ガロ』に連載した「ねじ式」の複製原画と『流れ雲旅』の原画1枚(いずれも北井さん所有)の他、北井さんが選び抜いた『流れ雲旅』掲載写真と、つげさんが被写体となった写真、計15枚が並びます。


二人のアーティストの作品に触れ、時代の空気を感じてみては。
(取材・執筆/マット)
企画展「流れ雲旅 ―北井一夫が撮ったつげ義春―」
会期/10月4日(日)まで ※9月28日(月)は休館
場所/西図書館2階ギャラリー
住所/千葉県船橋市西船1-20-50
料金/無料
問い合わせ
電話番号/047-431-4385
同館
詳しくはこちら/https://www.lib.city.funabashi.lg.jp/viewer/info.html?id=1312