この夏公開の映画で軍人・山本五十六を演じる俳優の舘ひろしさん。地元・名古屋でのロケの裏話や、ずっと変わらない「仲間」と「ものづくり」への思いを聞きました。

| 舘 ひろし(たち・ひろし) |
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| 愛知県名古屋市出身。1950年3月31日生まれ。83年に石原プロモーション入社。「ラグビーワールドカップ2019日本大会」PRキャプテンとして、自身初のツイッターに挑戦中(@Tachi_RWC2019)。この夏公開の映画「アルキメデスの大戦」では海軍少将・山本五十六を演じる。 |
そんな舘ひろしさんから「ちいき新聞」&「ちいき新聞web」読者にメッセージをいただきました!
まずはこちらをご覧ください♪
※こちらの記事は、「ちいき新聞」(一部エリアを除く)で掲載された記事を再編集してお届けします。
公開 2019/07/03
ラグビー一色の高校時代は、今でも宝物
舘家は名古屋で古いんですよ、本家は岐阜にあって分家して300年くらいかな。小学生まで真面目な子で、中学でその反動が出ちゃったけど(笑)、高校はラグビー一色でした。ある日グラウンドを眺めてたら、向こうからゴリラみたいな人が来て、「お前はラグビーをやれ」って(笑)。それがラグビー部の初代キャプテンでした。つらかったけれど楽しかった。
2年生の時に2代目キャプテンになって、上に立つ孤独を知り、自分より人のことを慮ることを学びました。先輩後輩の上下関係とか、それは今に生きています。毎年1月3日に開かれるラグビー部のOB会は、120〜130人集まるんですよ。そこでは皆、高校生のまま。僕も当然、名古屋弁に戻ります。
その帰りに、僕の同級生たちは僕の実家に寄って、おふくろが作るぜんざいを食べるのが恒例行事。同級生と名古屋弁でずっと話してるのが、ただただ楽しい。それが「ふるさと」なのかな。
芝居も「ものづくり」の視点から
上京して、千葉工業大学建築科に入学しました。「ものづくり」が好きなのは、今も変わらないですね。僕は芝居をしている自分をどこか俯瞰で見ている。全体の中で自分が一つのパーツになって、皆で作品を作っていくのが好きみたい。
役作りも楽しいですね。実在の人物の場合は必ず本を1冊、見つけます。織田信長や大石内蔵助をやったときも、皆のイメージと違う人物像を探して役作りをしました。今回の山本五十六は、山崎監督から「人たらしの五十六をやってくれ」と言われて、人間的でお茶目な五十六を作っていくのが楽しかったですね。
地元・名古屋でロケ 会議シーンは必見
名古屋市役所でのロケもありました。去年の猛暑のさなかで、クーラーも無くて大変でしたけれども、ロケの場所としては雰囲気があって「映画を撮ってる」って感じがしましたね。撮影中に、地元の「梅花堂」の大福を差し入れしたんです。「鬼まんじゅう」で有名な店ですが、僕はここの大福が大好きで。でも監督や菅田くんも、リアクションいまいちだったなぁ(笑)。
菅田くんは本当にすてきな素晴らしい俳優さん。クライマックス、緊迫した中で長ぜりふを言う会議シーンがあるんですが、監修の数学者の方が感動して泣いていたそうですよ。山崎監督が厳しいからね、カットを割らずに最後までやらせるの。粘る。その独特の緊張感があるからこそ、いい映画が撮れたんじゃないかな。あの会議のシーン。僕はあれだけでこの映画を見る価値があると思いますよ。

映画『アルキメデスの大戦』
『永遠の0』の山崎貴監督が「戦艦大和」をテーマに描く、数学で戦争を止めようとした男の物語。原作は、「ドラゴン桜」で一世を風靡(ふうび)した三田紀房の同名漫画。主人公の天才数学者・櫂直(かい ただし)に若手トップの演技派俳優・菅田将暉、櫂を海軍に招き入れるキーパーソン・山本五十六に舘ひろし他、豪華俳優陣の共演が実現。2019年7月26日(金)全国東宝系にてロードショー。

(C) 三田紀房/講談社