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【鎌ケ谷市】榎本美紅さん 子育てママの頼れるリーダーは空手の元世界チャンピオン

えのもとみくさん

子育てママ向けのイベント企画などを精力的に行っている榎本美紅さん。

現在は鎌ケ谷市こども支援課で子育て支援コーディネーターとしても勤務しています。

多彩な活動の原動力や今後の夢などについて話を伺いました。

 

えのもとみくさん
▲感染症対策実施の下、インタビューさせていただきました

榎本美紅さん
1983年生まれ。船橋市出身。一般社団法人アイルゴー代表。鎌ケ谷市こども支援課所属子育て支援コーディネーター。鎌ケ谷市子育てフェスタ「ニコカマフェス」や新鎌イルミネーションなどの実行委員長、鎌ケ谷きらりホール運営委員会委員など多方面で活躍中。空手の元世界チャンピオン、ミュージシャン、英語講師など多彩な経歴を持つ。

アドバイザー、プランナー、ママ…
いろんな顔で人とつながる

―市役所の子育て支援コーディネーターになったきっかけは?

榎本:5、6年前、市民の立場で鎌ケ谷市のプロジェクトに参加した後、市から声を掛けていただきました。

こども支援課の窓口で相談者の話を聞いたり、経験に基づいたアドバイスをしたりしています。

「働きたいと思っているけど、保育園と幼稚園どちらがいいかしら?」といった相談に乗ることも。

他の専門職による対応が必要な場合には、適切な窓口につなぎます。

―市役所勤務の他、ご自身が立ち上げた一般社団法人アイルゴーで、ママフェスや講座などイベントの企画・運営もされていますね。

相当お忙しいのでは…。

榎本:市役所に出社するのは週3日ぐらい。

子育て支援コーディネーターは二人体制なので、自分が出られない日は同僚にお願いすることもできます。

子育てしながらでも働きやすい職場ですよ。

それ以外の日はアイルゴーの仕事をしたり、知り合いとランチしたり、オンライン講座に出たり。

友人がイベントを開いていたら顔を出します。

いろんな所に行っていろんなものを見て、人とつながるのが大好き。

週末は、自分が関わるイベントの現場に行くことも多いです。

―オフはなし?

榎本:水曜日は休みと決めています! 

この日は娘と一緒にやっているタップダンスのレッスン日。

鎌ケ谷市民祭りなどのステージで踊ったりもしますよ。タップダンスをするえのもとみくさん
▲▼趣味のタップダンスは大切なオフの時間タップダンスのステージ

榎本:仕事が楽し過ぎて没頭しがちなので、あえてオフの日を設定しています。

土日もこどもたちと過ごす時間なので、あまり仕事は入れないようにしていますね。

家庭内起業で稼ぐ子どもたち

―お子さんはおいくつですか?

榎本:小4の娘と小6の息子の二人兄妹です。

習い事の送迎が大変で…。

平日の夕方、市役所の仕事が17時に終わるとそれ以降は送迎、ごはんの支度、そしてまた送迎。

あっという間に夜が更けて、夜は夜で最近はオンライン会議なども入ってきて、寝るのが遅くなりがちなんです…。

―睡眠時間が確保できないのでは…?

榎本:それでも6時間は寝ています。

6時半には起きようとしてるんですが、起きられずに7時になってしまうので、結果的に(笑)。

寝過ごして朝ごはんの支度が間に合わないときは、息子が「朝ごはん屋さん」を開いてくれるので頼んじゃいます。

代金を払うと朝ごはんを作ってくれるんですよ。

厚焼き玉子+味噌汁+ごはんのセットで350円。

この厚焼き玉子がまた、おいしいんです。

「コーヒーはサービスします」って無料で付けてくれるんですけど、ボタンを押すだけ入れられるんですよね(笑)

朝ごはん屋さん
▲大活躍の朝ごはん屋さん

―忙しい朝には助かりますね。

榎本:うちでは、お小遣いはあげないで、子どもたちが自分で仕事を作って稼ぐようにしました。

娘は30分30円でハンドリフレクソロジーなどをしてくれます。

―ずいぶん安いですね⁉

榎本:激安ですね(笑)。

値段設定は本人に任せているんです。

安すぎるってことに本人が気付いて、交渉してくるのを待っています。

―面白いシステム、どこから思いついたんですか?

榎本:2019年春にスタートしたニコキッズプロジェクトという子ども向けプログラムで、コロナ禍をきっかけに「おうちで起業」という講座を始めました。

それが基になっています。

ニコキッズプロジェクト
▲ニコキッズプロジェクトの様子

榎本:起業を成功させるには、相手のニーズを見極めなくてはいけません。

子どもたちが自分で家庭内に存在する仕事を見つけるんです。

―朝ごはん屋さんやハンドリフレはニーズにピッタリですね。

榎本:商売を続けるには起業した後も大事です。

例えばコミュニケーションの取り方。

相手の機嫌やタイミングを見たり、言い方を考えたりと、工夫することで交渉術などを身に付けていくんです。

―社会で生きる力を家庭で育てることができますね。

子役、世界チャンピオン…
今につながる濃い体験

―榎本さん自身は、どんなお子さんだったんですか?

榎本:3歳から劇団で子役をしていました。

バラエティー番組にレギュラーで出ていたこともあって、道で握手を求められるぐらい一時期は有名だったんですよ(笑)。

子役時代のえものとさん
▲子役時代の榎本さん

―子役の経験で今につながっていることはありますか?

榎本:バラエティーの現場では、人前でしゃべったり空気を読んだりという能力が求められるので、その辺りは鍛えられたかもしれないですね。

―子役以上に、経歴の中で気になったのが空手の世界チャンピオン!

…世界一って…すごいですね!

榎本:父親が空手の師範だったので自然とその道に入り、中2で世界チャンピオンになりました。

空手をするえのもとみくさん
▲演武を見せる「型」の選手だった

―現在は続けられていないのですか?

榎本:チャンピオンになった時、ちょうど思春期で…。

男子に空手のことでいじられるのが嫌で、そこで1回やめてしまいました。

ただ、今でも時々イベントで披露したりしているので、結局好きだったんですね。

空手に出合うきっかけをくれた父に感謝しています。

父に感謝といえば、命の恩人でもありますから。

―命の恩人?

榎本:世界チャンピオンになった直後、腹膜炎で生死の境をさまよいました。

町のお医者さんは「入院して様子を見ましょう」と言ったのですが、異常に気付いた父が強引に大きい病院へ連れて行ってくれて、「あと3時間発見が遅かったら亡くなっていました」と…。

―九死に一生を得たわけですね。

榎本:はい。

一回死んだ命、何とか生き永らえた命です。

この時、「人間いつ死ぬか分からない。悔いのないよう、やりたいことはすぐやろう」という考えが生まれました。

ちなみに女優を諦めたのも、この入院期間中です。

その後は音楽活動にのめり込んだ時期もありましたが、もともと興味があった英語講師を目指して外国語の専門学校へ。

在学中に自分で英語教室を立ち上げ、その後は大手の英語教室に就職して2年間幼稚園で英語の先生もしました。

楽しかったですよ。

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▲英語の先生をしていた頃

イベントで「今この時間を大切に生きる」お手伝い

―その後ご結婚して2006年に鎌ケ谷へ。

出産後、再び児童向けに英語のミニレッスンを始められたそうですね。

榎本:「自分の子どものために、こういうものがあったらいいな」と思ったとき、「こういうもの」が世の中や近場になかったら、「じゃあ自分で作ろう」と考えます。

次に「どうすればできるだろう?」と考えて、あとは動くだけ。

計画立案は多少甘いかもしれませんが、まずやってみようの精神です。

他人にお願いすると実現に時間がかかったり、思い描いていたものと違うものができたりするので、自分で立ち上げちゃいます。

軽い気持ちで始めるので、失敗もたくさんしています(笑)。

―2012年からアイルゴーの活動をスタートさせましたね。

榎本:もうすぐ10年になりますが、スタッフと一度もけんかしたことがないんです。

同じ思いを持って、これだけ一緒に長く続けてこられたのはすごいこと。

事業が大きくなると気苦労も増えますが、仲間が助けてくれるので、一人ではできないことも実現できています。

ハロウインイベント
▲アイルゴー主宰のハロウィンイベント

歌キッズ
▲同じく「歌キッズ」

―イベント開催や運営に関わることになったきっかけは?

榎本:生まれ育ったのが船橋市の行田だったので、最初は船橋市で活動していました。

大きなイベント運営をするようになったのは、東日本大震災の後です。

そのころ母はほぼ末期の乳がんと診断されたばかりでしたが、きららホールで行う予定の被災者支援のチャリティーイベントに携わっていて。

体のつらい母に代わって私が動いたというのがきっかけです。

その後、鎌ケ谷市民として、活動の軸足を鎌ケ谷に移しました。

榎本さんとお母さん
▲がんの痛みに負けず、笑顔で被災者支援を行っていた母(写真奥)

―今、力を入れていることは何ですか?

榎本:いろいろな企画が進行中ですが、やはりニコカマフェス(2014年に始めた子育てイベント)でしょうか。

今年の開催方法を検討しているところです。

参加した人たちから、「ニコカマは今の仲間との出会いの場。思い出のイベントだから絶対開催してほしい」という声も届いているので、何とかしたいですね。

始めたのは自分たちですが、もう自分たちだけのイベントではなくなっているので。

今後は企画段階から参加者と一緒に作りたい思いも強くなっています。

いずれは若い世代から運営を引き継いでくれる人が出てくれるとうれしいですね。

ニコカマフェス
▲鎌ケ谷の子育てイベントとして定着したニコカマフェス

―今後の夢をお聞かせください。

榎本:「場所」が欲しいです。

子どもと親、地域の人が交流できる場所。

コロナ禍で対面の楽しさ、大切さをあらためて実感したので、オフラインのコミュニケーションをより一層大切にしていきたいと思いました。

経営的なことを考えるとカフェなどが現実的かな?

学童のようで、習い事もできて、みんなが帰ってこられる場所。

地域のおじいちゃんおばあちゃんもいて、職人さんなんかもいて…みんなで子育てできたらすてきだな、と思います。

―最後に、好きな言葉を教えてください。

榎本:「今の時間を大切に」です。

―ありがとうございました。

 

この記事を書いた人

編集部 R

「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。

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