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【もうすぐ見納め?】昭和27年開館の市川市中央公民館

市川市中央公民館
市川市中央公民館

葛飾八幡宮に向かう参道の随神門をくぐり、左側のクロマツやクスノキの間から見える中央公民館。

境内の風景としてすっかりなじんでいる同館は、明治期に新潟で建築された邸宅を移築したものです。

市民に長く愛された伝統的和風建築

市川市中央公民館は、新潟県柏崎市大久保の小熊容徳氏(旧国鉄信越地区自動車局長)邸を昭和26(1951)年に解体運搬し、翌年5月5日に市川市公民館として開館しました。

地域の各団体の打ち合わせ、趣味のサークル、文化活動、勉強会などに利用されていて、木造建築の落ち着いた室内空間のファンだという人も多いようです。

市川市中央公民館
1階和室

小熊家は旧幕時代からの庄屋で、建物は容徳氏の祖父六郎氏(新潟県令)が明治初年に建築したもの。

使用されていた木材は、10年以上乾燥させた立派なものだったと伝えられています。

柏崎海岸の御野立公園の巡幸碑には、明治10(1877)年の明治天皇北陸巡幸の際、大広間にお泊りになられたとの記載も。

その後、山縣有朋(第3・9代内閣総理大臣)、黒田清隆(第2代内閣総理大臣)も同邸宅に宿泊した資料が存在する、由緒ある建物です。

市川市中央公民館
茶室 松風庵待合
市川市中央公民館
茶室 松風庵

改築、そして2021年秋、惜しまれつつ閉館

老朽化に伴い平成2(1990)年に改築をしましたが、玄関・ロビーは昔のままの姿を残しています。

玄関は以前、車寄せとして使われていました。

ロビーに入ると太い銘木の梁や柱に圧倒されます。

葛飾八幡宮三十三周年式年大祭斎行(2017年)の折、父親が解体・建築に携わったという棟梁が訪れ、「梁や柱、ふすま、石材と高級な部材が使われていた、と親から聞いている」と話したという記録があります。

市川市中央公民館
1階ロビー

2021年7月16日付で市川市から、「中央公民館は令和3年11月末をもって閉館」との発表がありました。

現在、玄関・ロビーは移築を含め活用する方向で検討中とのこと。

跡地には、2023年秋に「子育て」「本との触れ合い」「教養を育める場」を兼ね備えた複合
施設の開館が予定されています。(取材・執筆/ショー)

取材協力/市川市教育委員会生涯学習部社会教育課、市川市中央公民館
参考資料/市川市広報資料

市川市中央公民館

住所/市川市八幡4-2-1

問い合わせ/047(334)4279 公民館事務室

※利用の際は要事前予約。ホームページや事務所で内容確認後、予約・申し込みを
※新型コロナ感染症予防のためマスクの着用を

この記事を書いた人

ちいき新聞 レポーター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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