| 角田夏実さん |
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| 生年月日/1992年8月6日 出身地/千葉県八千代市 趣味・特技/国内外の世界遺産巡り、サイクリング、ゴルフ |
公開 2026/05/29(最終更新 2026/05/27)
自然農法のような大学時代
高校の柔道部で厳しい練習に疲弊していた私。東京学芸大学へ進学を決めた理由は「柔道部の練習が少ないから」だった。だが後から振り返ると、この判断は我ながら的確だったと思う。自主性を重んじる柔道部の空気が、性に合っていたのだ。
「やらされる」のではなく、「自然農法」のような伸び伸びとした雰囲気。休みもあり、その分、寝技がメインの柔術を習いに行ったりした。そこで柔術の楽しさに目覚めたことが、今の寝技や関節技を得意とするスタイルにつながっている。技を研究し、どうすればかけられるのかを考える。そんな試みや工夫に没頭した、充実した日々だった。
なかなか結果を出せない実業団時代
卒業後は了徳寺大学の実業団柔道部へ。ただこの頃、以前傷めた右膝の前十字靭帯断裂の影響で、思うように膝を動かせなくなる。最初は手術を避けて練習を続けていたが、限界は明らかだった。諦めて手術を敢行。その影響で、1年間は試合に出場できずにトレーニングのみの日々。
このまま試合に出られなければ、職員を辞めなければならない。「次の職を考えなければ」焦りと不安で、次第に追い詰められていった。柔道がなくなったら自分には何が残るのだろう。やめたいと思った時期もあった。でも今は「心の底から柔道が好き」という、どうしようもない感情が湧き上がってくる。
「やめたくない」。
試合に出られるようになってからは「勝ち続ければ柔道を続けられる」という思いで、必死に取り組んだ。一試合ごとに「人生最後の試合かも」と思えるほど重かった。2016年の講道館杯優勝、17年のブダペスト世界柔道選手権大会2位、18年の全日本選抜柔道体重別選手権優勝。
ひょっとしてオリンピックも夢じゃないかも…。そんな思いが、心の奥で静かに芽生え始めていた。