囲碁歴75年、千葉県を代表する囲碁愛好家の一人である山下功さん(88)が、囲碁普及の功労者に贈られる日本棋院の「大倉喜七郎賞」を今春受賞しました。
公開 2026/06/30(最終更新 2026/06/22)
囲碁人生の根底に高齢女性の言葉
山下さんは船橋市内の自宅で子どもたちを対象にした「山下塾」を40年以上にわたって主宰。
卒業生は100人以上にも上ります。


2人のプロ棋士や高校選手権の優勝者を育成しました。
勝負にこだわっていた山下さんの囲碁に対する姿勢が変わったのは、公民館で講座を始めた頃。
比較的遠方の西船橋から通う高齢女性から「あなたの顔を見に来ている」と言われてハッとしたのだそうです。
その時に囲碁の持つ「人を結び付ける力」に気づいた、と話します。



囲碁による国際交流にも貢献
船橋市が中国・西安市と友好都市として提携する6年前の1988年、山下さんは師匠の故梶原武雄九段らと囲碁交流のために訪問。
翌年から毎年のように相互訪問し、現在まで交流が続いているそうです。

千葉市と友好都市の台湾・桃園(とうえん)市、慶応大時代から続く韓国ソウルの延世大との交流戦。
3カ国で、囲碁による国際交流は現在も広がり続けています。
5月中旬の取材日、生徒全員でのトーナメント戦を制した渋谷仁人(よしと)さん(高1)は、「山下先生から考える力と情熱を学びました」と語ります。
9月から米国へ短期留学しますが、「碁盤持参で囲碁も広めてきたい」。
山下イズムは確実に引き継がれているようです。


(取材・執筆/マット)
※現在原則として新規の生徒募集は行っていません