船橋市の養蜂家・川崎拓己さんを取材しました。
公開 2026/07/28(最終更新 2026/07/22)
花々が奏でる「採れたて」の味と香り

船橋市金杉町の高台。
豊かな自然が広がるこの一角で、養蜂を営んでいるのが川崎拓己さんです。
野生のキジが鳴き、緑あふれる環境を川崎さんは「船橋の軽井沢」と呼び、ミツバチを育て始めて3年になります。
子どもの頃から昆虫好きで、将来は昆虫学者になりたかったという川崎さん。
少年時代の夢が、気付けばミツバチと向き合う今へと続いていました。

巣箱をのぞき込み、優しく声をかけながら、一年を通して細心の注意を払って世話を続けます。
蜜を頂くときは「お裾分けしてもらう」という気持ちで、ミツバチの食糧となる蜜を残して採蜜しています。
ここで作る蜂蜜の魅力は、半径約3km以内の「船橋の季節」が詰まっていること。
ミツバチは、海老川の桜並木や船橋市運動公園、金杉のヒマワリ畑などを自由に飛び回り、蜜を集めてきます。
できるのは、桜、レンゲ、藤、アカシアなどの花々が育んだ非加熱の「採れたて百花蜜」。
自然がブレンドしたその季節だけの味わいです。

「違う世界を持つ」ことで人生を豊かに

川崎さんの毎日は、養蜂の他にも「ワクワク」に満ちています。
川崎さんは、本業の会社員を軸に、四つの仕事(責任ある居場所)を持つ「パラレルキャリア活動家」。
長年にわたり、ラジオパーソナリティーや俳優業、町おこし活動にも力を注いできました。
パラレルキャリアには、ボランティアなど非営利の活動も含まれます。
新たな世界へ導いてくれるのはいつも活動で出会った仲間たち。
理想の養蜂場へたどり着けたのも人とのご縁のおかげでした。
これまではイベントを通じて船橋を盛り上げてきましたが、これからは地元の人と協働で、船橋産の蜂蜜を使った名産品を開発し、地域に貢献していければと川崎さんは話します。

毎日に寄り添う、船橋生まれの蜂蜜

2021年には日本はちみつマイスター協会認定講師の資格を取得。
知識を深めながら養蜂の道へ進み、生産から販売まで自ら手がけることにやりがいを感じている川崎さん。
生き生きと毎日を送るパワーを支えるのは、程よい忙しさと十分な睡眠、そして「寝る前に蜂蜜を一口食べる」習慣です。
ふたを開ければ、「花束と同じ香りがする」蜂蜜。
贈られた人の笑顔を咲かせる、船橋生まれの一品です。


船橋で作られた百花蜜との味わいの違いも、ぜひ楽しんでください。
