市川市在住の熊澤南水さん(84)はひとり語りの第一人者。今年6月、70歳の時から続けてきた「百寺語り巡礼」を達成しました。

公開 2026/08/22(最終更新 2026/08/17)

ちいき新聞ライター

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祈りの場100カ所でのひとり語り

ひとり語りとは、暗唱した文学作品を自分の言葉のみで表現する舞台芸術。

熊澤さんは、作者の思いと日本語の美しさを伝えたいと、全国各地で40年以上公演を続けています。

70歳の時、寺や神社を巡り、ひとり語りを行う「百寺語り巡礼」を発起。

6月27日、市川市の名刹(めいさつ)・回向院で100カ所目に到達し、見事満願を達成しました。

熊澤南水さんが満願達成 ひとり語りで「百寺語り巡礼」
1993年「わかれ道(樋口一葉作)」銀座博品館劇場にて
熊澤南水さんが満願達成 ひとり語りで「百寺語り巡礼」
2002年「二粒の飴(山本周五郎作)」三越劇場にて
熊澤南水さんが満願達成 ひとり語りで「百寺語り巡礼」
2011年「一葉祭り」

その後も休むことなく次の公演の準備を開始。

11月16日(月)三越劇場での「松の花(山本周五郎作)」の語りの舞台です。

「松の花」は初挑戦の作品なので、何カ月も前から全文を暗記することが不可欠。

年齢を感じさせない記憶力と活力に驚かされます。

「作品の奥を知り、作者の深い思いを自分の体に染み込ませるには、全文の暗唱が必要。そのために自分を崖っぷちに追い込むのです。人から強制されたことはできませんが、自分がしなくてはならないことはできるのです。それは年齢とは関係ないこと。困難なことでも、目標に向かっている時は大きな喜びがありますから」と話す表情は、明るい優しさに満ちています。

支える人らと共に一筋に歩んだ幸せ

熊澤南水さんが満願達成 ひとり語りで「百寺語り巡礼」
満願達成した回向院でのひとり語り

「心・技・体のバランスがないと良い表現はできません」と話す南水さんの生き方に「南水さんの活動をお手伝いすることで、金銭や物では得られない本物の幸せが、私たちの心の中に蓄えられていきました」と長年活動を支えてきたボランティアグループの皆さんは話していました。

(取材・執筆/敏恵)

問い合わせ
電話番号/090-2910-3180 熊澤

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