鉄への熱い思いが凝縮された「黒沢池のたたら祭り」。
鉄への挑戦に体験、地元の子どもたちが登場する音楽祭も行われ、年々楽しみが増えている。
「沸き花」が咲く古代製鉄再現実験
八千代市村上に
日本最古級の製鉄炉あり!
3、4世紀ごろ(女王卑弥呼と同時代)八千代市村上に東日本最古級の「鍛冶工房」と「製鉄炉」があったことを知る人は少ない。
日本の製鉄の始まりを左右するこの大発見をもっと地元で知ってほしいと、3年前に八千代市郷土歴史研究会が「黒沢池のたたら祭り」を開始。
沖塚遺跡など遺構をガイド付きで巡る街歩きの他、今年は「古代たたら製鉄」の再現に挑戦。
地元で集めた砂鉄を原料として木炭の火力を使って鉄を作り出すことができるのか?!注目だ。
手仕事が生み出す
鉄製品の魅力
西洋鍛冶職人の仕事風景
偶然遺跡近くに鍛冶工房を構えた女性鍛冶職人Metalsmithiiji (メタルスミスイイジ)の伊藤さんは、「『鉄』は不死鳥のように火の中で何度も蘇るリサイクル素材。
子どもたちへ『鉄』の魅力を伝えたい」と英国仕込みの鍛冶の実演や親子体験を提供。
炎で「鉄」の色が赤や黄に変わり、好みの形に変えていく職人技をじっくり見てみよう。
今回は県内の鍛冶職人さん(千葉県打刃物連絡会他)と千葉大学の協力があり、鍛冶実演・体験・パネル展示・作品展示販売がさらにパワーアップ。
「鍛冶屋さん体験コーナー」は親子で参加できる。
「黒沢池の音楽祭」では地元の小中学校や高校のブラスバンド部やコーラスが競演。
会場をにぎやかに盛り上げる。
他にも古工具市、フリーマーケットで買い物ができたり、砂鉄アート体験やライブペインティング、模擬店やゲームもあり、お楽しみが盛りだくさん。
古代から現代の鍛冶職人へ受け継がれる「技」や「道具」と、地元で生きる子どもたちの音楽とが、にぎやかにあふれる一日となりそうだ。 (瑞希)
鍛冶屋さん体験コーナー
黒沢池のたたら祭り
日時/11月17日(日)
午前10時~午後4時
※雨天中止
場所/東葉高速鉄道村上駅前広場
問い合わせ/047(485)9280
新川歴史祭り実行委員会
※ワークショップなどの申し込み詳細はFacebookで