「ちいき新聞」読者にはおなじみのドラッグストア「くすりの福太郎」。地域を大切にする思いは、昭和を駆け抜けた創業者の時代から受け継がれてきました。社長の春田康行さんに、会社の過去・現在・未来について聞きました。
公開 2026/07/04(最終更新 2026/06/30)
昭和から令和まで受け継がれる理念
「くすりの福太郎」は千葉県を拠点に展開するドラッグストアチェーン。
生活者が利用しやすい駅近くなどを中心に約250店舗を出店しています。

創業は1957年、現名誉会長の小川治さんが奥様と鎌ケ谷市で化粧品店としてスタートしたのが始まり。
「これからの時代、地域の人の役に立つ仕事は何だろうか」と模索し、導いた結論の一つが薬の販売でした。
創業者の地域貢献への思いは企業のDNAとして受け継がれ、本社のある鎌ケ谷市では2012年から市民体育館や野球場など4施設のネーミングライツを取得。
現在も「福太郎アリーナ」「福太郎スタジアム」などの名で市民に親しまれています。

「近さ」への需要が高まる超高齢社会
2023年に第3代社長に就任した春田康行さんは26年前に新卒として入社。
生まれも育ちも地元鎌ケ谷です。

「幼い頃に母親とスーパーに行った楽しい思い出。今思えば、そのスーパーの隣にあった薬局が福太郎だったんです」。
不思議な縁に導かれるように入社した後は、さまざまな職種を歴任。
広報時代はマスコットキャラクター「ふくちゃん」の認知拡大にも尽力。
「今後、ふくちゃんによる地域の幼稚園訪問などもしていければ」と、温めている夢を話してくれました。

2007年、同社はツルハグループの一員となり、企業として新たなステージに入りました。
他チェーンと比べた同社の独自性については「お客さまとの『近さ』です。高齢化が進む今、地域の方々に寄り添い、必要な商品やサービスを届けることが重要。多くの人の生活圏内に密集して店舗を構えることで、一人一人に対し丁寧に対応できます」とのこと。
「ここに店舗があったら便利だろうな」と感じる場所は県内にまだあるそうで、今後も出店は続きますが「単に店を増やすだけでは意味がない。地域の皆さんに『福太郎があってよかった』と思っていただけることが弊社の存在価値」と語りました。
企業として大切にしている 5K+1
小川久哉会長が提唱した、「考える力」「気づき」「気概」「感謝」「恋をしよう」の5Kと後に加わった「謙虚」。
「恋をしよう」には、目の前のお客さまを「自分にとって大切な人」と思って接すること、加えて「自分たちが扱う商品を心から好きになりなさい」という強い思いが込められています。