八千代市在住の竹本真悟さんは難聴の子が手話や文字などで「分かる体験」を増やす企画に取り組んでいます。5月には手話の付いたアニメ動画の配信にも携わりました。

公開 2026/07/25(最終更新 2026/07/17)

優

「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!

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自分を確立できた米国での手話体験

耳の聞こえない竹本さんは、子どもの時、口の形を読む読唇術で情報を得ていました。

ただ読唇術から得られる情報は全体の60%ほど。

推測で補いながら普通学校に通う中、授業の内容が十分に分からないことも。

大学はろう者の学ぶ権利が法律で保障されているアメリカへ。

ろう者のためのギャローデット大学に入学すると、そこには手話が当たり前にある日常が。

受け取る情報に対する不安が少なくなり、自分の考えを安心して表現できるようになりました。

「わかる体験」を子どもたちに 「まんが日本昔ばなし」を手話で届ける
竹本真悟さん

この経験が大きな転機となり、聴者の多い一般の大学への編入と現地の会社で対等に学び、働ける環境を経験。

ところが日本の会社では「(聞こえないから)会議に出なくていいよ」と言われた時も。

一見すると配慮に見える対応でも、本人の参加の機会を狭めてしまうことがあります。

そこで竹本さんはメールや先輩へのノートテイク依頼をしながら仕事を進めます。

真摯(しんし)に取り組み続けた結果、重要な仕事を担うようになりました。

「わかる体験」を子どもたちに 「まんが日本昔ばなし」を手話で届ける
東京2025デフリンピックで

学びに参加できる環境を

難聴の娘を持ったことを機に、手話や文字などを通して 「分かる体験」を増やす企画を始めた竹本さん。

聞こえない子やそのきょうだい、CODA(コーダ)(※)の子も参加しながら、自然活動などの体験会を実施。

※聞こえない、または聞こえにくい親を持つ聞こえる子

5月には(株)愛企画センターとの協働により、『まんが日本昔ばなし』に手話動画を付ける取り組みを行いました。

「わかる体験」を子どもたちに 「まんが日本昔ばなし」を手話で届ける
【まんが日本昔ばなし】手話つき『桃太郎』(c)愛企画センター

きっかけはまだ字幕の読めない当時2歳だった長女にアニメの内容を手話で伝えたこと。

アニメに物語があることを初めて知った娘は夢中になりました。

「わかる体験」を子どもたちに 「まんが日本昔ばなし」を手話で届ける
「日本昔ばなし」を作成したとき

竹本さんが目指しているのは「聞こえない子が手話や文字、絵などで内容を理解し、自分の気持を表現できる環境をつくる」こと。その環境の中で「自信をもって成長できる場を地域に増やす」こと。

9月には佐倉に手話を大切にする小さな学び場を開くべく、 準備を進めています。

問い合わせ
メール/shingo.takemoto @socialdesigners-for-d.com
(一社)SOCIAL DESIGNERS FORD. 竹本

『まんが日本昔ばなし』手話つきのお話はこちらから/https://www.youtube.com/playlist?list=PLqj8USXPZvaBfszJLf3U8mCMZYuNPTaeo