フェーズフリーとは、日常と災害時のフェーズ(局面)を隔てる垣根をなくし、いつもの暮らしを楽で便利にしてくれて、もしもの時も役立つものを日頃から使おう、という考え方です。楽しみながら、わざわざ備えない暮らし、始めてみませんか?
教えてくれたのは…

| CAMMOC合同代表・キャンプコーディネーター・空間コーディネーター・防災士 三沢真実さん |
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| アウトドアスタイルをメインに、空間コーディネート や、メディア向け撮影スタイリングを手掛ける。著 書に『ラクして備える ながら防災 フェーズフリー な暮らし方』。防災キャンプ講座や執筆、オリジナ ル商品の開発などに力を入れている。 |
公開 2026/09/02(最終更新 2026/09/02)
お気に入りのランタンをそばに

ガールスカウトに所属していたので子どもの頃からキャンプは大好き。親になり、子どもともキャンプを楽しんでいましたが、防災にはあまり興味がなかったんです。
2019年の秋、台風19号が接近し、かつてないほどの被害が予想されるというニュースを見て一瞬慌てましたが、家の中を見渡すと必要なものはあるし、どうすればいいか考えることもできて、キャンプをやっていて本当によかったと思いました。
防災というと、面倒くさいと感じられる方も多いと思いますが、最初はちょっとしたところからでいいんです。例えば、夜中に停電になったら、懐中電灯はすぐ手に取れるところにありますか?
お気に入りのデザインのランタンなどをインテリアとして寝室に置いておけば、何かあった時にも安心です。
3日分の水と食料を備蓄しよう
また、食料品などを備える時は、最初は「何をどれぐらい」備えるかわかりませんよね。まずは水道が1日使えなかったら、と想像してみてください。1日にどれぐらいの水を使っているか、だいたい把握できたら、どれぐらいの水を備えるべきかがわかってくると思います。
できればキャンプに行って、楽しみながら水道のありがたさを実感できるといいですね。政府は災害に備えて最低でも3日分の食料を備蓄しておくことを勧めていますから、まずは3日分の食料と水の備蓄を意識しましょう。
ローリングストックの基本は、いつも食べるものを少し多めに買っておき、賞味期限が早いものから食べていくということです。買い物の際は必要な量しか買わないという方は、少し多めに買ってストックしておくことを意識してください。
わたしはキノコや野菜が余ったらざるで干して、ドライフードを作ったりもしています。「体調が悪くてスーパーに行けない…」というときなどにも役立つので「ストックしておいてよかった!」と思うはずです。

折り紙やトランプも防災対策
防災リュックなどを用意されている方もいらっしゃると思いますが、普段からその中身を見直したり、実際に使ってみたりすることがおすすめです。
子どもは退屈がストレスになりますが、子どもが泣いたりすると保護者もストレスになってしまうので、飽きさせないのもひとつの防災対策なんですよね。折り紙やトランプをリュックに入れておいて、何かのタイミングで家でも実際に遊んでみるといいですよ。
また、悲しいことですが避難所などで女性の被害が起きています。あまり性別を問わない色の服を着て、帽子などで顔を隠し、身を守るとよいでしょう。シニアの方は、ご家族としっかり連絡できる方法を把握しておくことが大切です。
できることからでいいんです。ご自分なりの防災対策を始めてみてください。
キャンプや車中泊のススメ
災害時の練習にもなるキャンプ

必要なものを自分で考えて用意し、建物もライフラインもない場所でそれを使って過ごすキャンプは、災害が起きたときの練習にもなります。自然の中で、何がどのぐらいあれば快適に過ごせるのかを知ることは、災害への備えを準備する時にも役立つでしょう。
快適さを追求したい車中泊

足を高くして眠らないと、エコノミークラス症候群になる可能性があるので、まずは自分の車でどうしたら足を伸ばして横になれるのか試してください。足を伸ばせたら、寝袋やクッションを持ち込んだり、インテリアにこだわると車中泊が快適になります。