市川市のカフェワニシャンでおすすめのやさしい甘さの「飲むプリン」。味の追求をする店主・佐藤哲也さんにお話を聞きました。
公開 2026/10/24(最終更新 2026/10/14)
優
「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!
記事一覧へパウチ容器の中に「極上スイーツ」

壁一面に絵本や漫画が並ぶ、市川市の「カフェワニシャン」。
子ども連れから一人で本を楽しむ人まで、思い思いに過ごすこの店から生まれたのが、ちょっと意外な「飲むぷりん」です。
プリンといえば、スプーンですくって味わうもの。
ところが、この「飲むぷりん」は、パウチ容器からそのまま吸っていただきます。
「子どものおやつみたい」と思いきや、一口味わえば、その印象はがらりと一変。
そこに待っていたのは驚くほど滑らかな口どけ。
大人を夢中にさせるプリンとの出合いでした。

基本の材料は、卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖、バニラエッセンスのみ。
繊細な温度調整の下、食材をパウチ容器に密封して加熱。
液体と固体の絶妙な境界線にある「プリンが最も輝く瞬間」を封じ込めます。
シンプルな素材たちがパウチの魔法で、極上スイーツへと変身していく瞬間です。

定番から、市川生まれの新しい味まで

「プレーン」をはじめ、お茶の粉を加えた「ほうじ茶」や「抹茶」、そして新たに加わったのが「市川梨キャラメルぷりん」です。
「飲むぷりん」が、市川市のふるさと納税返礼品に採用されたことから、店主の佐藤哲也さんが地域の梨を使って開発しました。
「フレッシュな果汁」と、「煮詰めて甘みを凝縮させた梨の果汁」の2種をブレンド。
さらに「砂糖のうまみを残したキャラメル」と「焦がしキャラメル」を合わせることで、梨のフルーティーな風味がキャラメルのコクの後に広がる「立体的な味わい」を実現。
凍らせた時のシャリシャリとした食感も格別です。

「また食べたい」が合格基準

そもそも、なぜ「飲むぷりん」なのでしょう?
その発想の原点には、佐藤さんの前職で培った精密な温度管理とプラスチックの知識がありました。
パウチ容器で密封加熱することで、食品衛生上の安全性と素材の風味を閉じ込めることに成功。
この容器で作るプリンの保存性の高さも、食材の廃棄をゼロに近づけたいという佐藤さんの思いにかなうものでした。
「納得できるまで突き詰める」。
これが商品開発で大切にしていること。
おいしいと感じても、「2週間後にまた食べたい」と思わなければ何回でもやり直し。
こだわりの強い顧客と向き合ってきた商社マン時代に培った経験は、料理にも生かされています。
わざわざ訪れたくなるおいしさを

お店が駅から少し離れた場所にあることも、味を追い求める理由の一つ。
わざわざ足を運んでもらうからには、「ここに来たい」と思ってもらえる味でありたい。
そんな思いは、どのメニューにも貫かれています。
「自分の作った物を食べて、誰かがほんの少しでも幸せな気持ちになってくれたら」。
その思いを形にした「飲むぷりん」。
驚くほど滑らかな口どけと、何度でも食べたくなる味を、ぜひ一度楽しんでみては。
