いつも口をぽかんと開けている、食べこぼしが多いなど、子どものお口周りに気になる様子はありませんか。そのリスクと対策法について歯科衛生士に聞きました。

お話を聞いたのは…

守谷あまぐり歯科 歯科衛生士
(左)武田千紘さん (右)福井真帆さん

公開 2026/10/28(最終更新 2026/10/27)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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気になる「お口ぽかん」の原因とは

口腔機能発達不全症とは、18歳未満の子どもにおいて、「食べる」「話す」「呼吸する」といった口の働きが年齢相応に発達していない状態をいいます。食生活や生活様式の変化に伴い、硬いものを食べたがらない(食べられない)子どもが増えています。

しかし、柔らかいものばかり食べていると、あごの発達が不十分に。ゲームやスマホの長時間利用で下を向く姿勢が続く、猫背、頰づえをつく、指をしゃぶる、舌で歯を押す、唇をかむなどの良くない習慣や癖も、同様にあごの発達に影響を及ぼします。

あごをしっかり動かして、硬いものもよくかんで食べる(正しく飲み込む)という行為は、全身の健康を維持するためにとても重要な役割を果たしています。逆に、あごの発達が不十分だと、さまざまな悪い影響を引き起こしてしまいます。かむという行為によって、頰の筋肉、舌の押す力、唇の力が鍛えられ、それらがバランスよく発達することで歯並びが整います。

また、よくかむことで唾液の量が増えて消化を促進し、口の中の自浄作用もアップ。むし歯や口臭予防につながり、風邪も引きにくくなるといわれています。さらに、顔や脳への血流が増えて脳の働きが活発になり、記憶力や集中力の向上にも効果があるといわれます。

舌のトレーニングできれいな歯並び

頰、舌、唇といった口周りの筋肉を鍛える機能療法をMFTといい、診療基準を満たせば、歯科医院で保険適用で受けられます。

まず生活習慣や口周りの癖についてカウンセリングを行い、むし歯の有無、唇や舌の動き、話し方、飲み込み方、舌圧をチェックします。

食事の量、かむ回数、栄養バランスなどの食生活の指導に加え、「舌まわし」「ブクブクうがい」「ガムトレーニング」などのさまざまな舌トレーニング法を動画を見て一緒に行い、定期検診で状態を確認していきます。

子どもの口腔機能は成長途中です。その子の発達に合わせた正しい機能を身に付けるためには、「できていないこと」に早く気付くことが大切です。

例えば食べるスピードが速い・遅いなどは、親でも気付きにくい(それが普通だと思ってしまう)もの。信頼できるかかりつけの歯科医院で、定期的なメンテナンスを受けるようにしましょう。

口腔機能発達不全症 チェックポイント

□ いつも口呼吸をしている

□ 口がぽかんと開いている

□ 食べるのが速すぎる(丸飲みしがち)

□ 食べるのに時間がかかる(飲み込み方が気になる)

□ 硬いものを食べない

□ 食べる時にクチャクチャ音がする

□ いびきをかく

□ 発音が気になる(言葉が聞き取りにくい)

□ 音の言い間違いがある

□ 滑舌に問題がある

□ 舌の使い方に癖がある

お子さんの様子に当てはまるものがあれば、かかりつけの歯科医院に早めに相談しましょう。

口腔機能発達不全症 チェックポイント

毎日続けよう! 舌のトレーニング

【その1】スポットポジション

舌先を上あごに付ける

【その2】あいうべ体操

・ゆっくり大きく動かそう
・鏡を見ながらすると効果的
・1日30回を目安にしよう

大きく口を開ける → 大きく横に口を開く → 口を前に強く突き出す → 舌を思い切り下に伸ばす

【その3】ポッピング

舌を上あごに付けて「ポンッ」と音を鳴らす