築年数だけでは測れない自宅の老朽化。適切なメンテナンスで住まいを長持ちさせるためにも、今の家の状態を確認してみましょう。

教えてくれたのは…

さくら事務所 取締役 田村 啓さん
住まいと暮らしに寄り添うホームインスペクター(住宅診断士)。多くのメディアなどで情報を発信。

公開 2026/11/04(最終更新 2026/11/04)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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適切なメンテが住まいを守る

住宅の老朽化は、一概に築年数だけでは判断できません。適切にメンテナンスしてきた住宅とそうでない住宅では、同じ築年数でも劣化の度合いが異なるからです。裏を返せば、きちんと手を加えれば、住宅の物理的な寿命は延ばせるということ。

そのために必ず実施したいのは、屋根や外壁塗装とベランダ・バルコニー防水、シロアリ防除の3点。どれも家の構造を守るためのお手入れです。木造住宅は雨水の浸入が大敵。外壁やベランダから浸水し、柱などが傷むと家の耐震性に影響を及ぼします。

一方、気付かないうちに柱や床下を食い荒らすシロアリも同様のリスクがあります。適切な時期にメンテナンスをしながら、おうちの老朽化サインを見逃さないことが、安心して自宅に住み続けるポイントです。

見逃さないで!おうちの老朽化サイン

どれも黄色信号のサイン。ひとつでも気になる点があれば専門業者に相談を。

外壁劣化のサイン

□ 外壁を触ると白い粉が付く
□ コーキング(ゴム状の部分)が細い、硬い、ひびがある
□ 外壁材が反っている

雨漏りのサイン

□ 壁と天井の境目や窓周りの壁紙にシミやカビがある
□ 床下点検口を開けると湿気やカビ臭さを感じる
□ 一部分だけ床が沈む

シロアリのサイン

□ 基礎部分に「蟻道」が見られる(土のようなものが筋状に付着している)
□ 床がふかふかする、大きな床鳴りがする

排水管の水漏れチェック

シンク下の収納を開けてキッチンや洗面所の排水管が見える状態で、水を一気に流してみて、水漏れがなければOK。

築30年ではより大規模な修繕も

築30年を超えた木造住宅は、屋根のふき替えや外壁の張り替え、窓やサッシの交換など、大規模な工事が発生する場合もあります。
とはいえ、数年のうちに住み替えや施設へ入所を考えているなら、費用をかけるのがベストとはいえません。
「あと何年この家に住むのか」を踏まえて、修繕内容を考えましょう。

マンションなどの集合住宅の場合は?

共用部分は修繕計画に基づきメンテナンスされるので、戸建てほど頻繁なお手入れは必要ありません。
ただし、漏水には注意を。水回り設備や配水管の劣化チェックは、戸建てと同様にしておきましょう。