身近なエネルギーのひとつであるLPガス。持ち運びしやすく、劣化しにくいという特徴があり、災害時の備蓄に最適です。

教えてくれたのは…

災害に強いLPガスを知っていますか? 株式会社 榊原 久保田 諭さん(右) 河内 慎一さん(左)
河内 慎一さん(左) 久保田 諭さん(右)
株式会社 榊原

公開 2026/09/02(最終更新 2026/08/31)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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LPガスと都市ガスの違い

住宅で使用できるガスは、主にLPガスと都市ガスの2種類です。それぞれ原料が異なり、LPガスの原料は液化石油ガス(LPG)で、主成分はプロパンやブタンです。

一方、都市ガスの原料は液化天然ガス(LNG)で、主成分はメタンです。供給方法も大きく異なり、LPガスはLPガスが入ったボンベを事業者が家庭まで配送し、その後も定期的にボンベが供給されます。

一方、都市ガスはガス会社がガスタンクを設置して液化天然ガスを貯留し、ガスタンクに接続された道路の下のガス導管を通じて各家庭に届けます。

LPガスは全国で幅広く供給されていますが、都市ガスは地下の導管設置に膨大な費用がかかるので都市部で供給されていて、都市ガスが供給されているエリアは、実は国土面積の6%ほどしかないのです。

LPガスは容易に液体にすることが可能で、液体にすると体積は気体の時の1/250となるので、容器に充塡(じゅうてん)してどこにでも運ぶことができます。

このため、都市部や郊外だけでなく、離島や山間部等の地方における重要なエネルギー源として、幅広く利用されています。

東日本大震災とLPガス

LPガスは容器に詰めて消費する場所に設置できる分散型エネルギーなので、災害発生時に供給が遮断されても、個別に調査・点検を行うことで、都市ガスや電気に比べて早く復旧させることができます。一般的に家庭には2本のガスボンベが設置されていて、1本は予備です。

災害が起きても、半月から1カ月程度は使用できる量が1本のボンベに備蓄されています。東日本大震災では、都市ガスの復旧に約2カ月かかったところ、LPガスは約3週間で復旧が完了しました。仮設住宅にLPガスのボンベが設置され、被災者の生活を支えました。

LPガスを安全に使用するために

LPガスを安全に使用するために、まずはガスメーターの位置を把握しておきましょう。震度5相当以上の地震が起きると、ガスメーターの安全機能が働き、自動的にガスが止まります。ガスメーターの復帰ボタンを押して1分間待つと再び使えるようになります。

また、4年に1度の安全点検は必ず受けるようにしてほしいですね。心配なことがあれば、購入した事業者に問い合わせて点検することをおすすめします。そのためにも、LPガスの器具は専門店での購入が安心です。

災害の備えに適しているLPガス

災害に強いLPガスを知っていますか?災害の備えに適しているLPガス

LPガスはなぜ災害に強いの?

災害に強いLPガスを知っていますか? さまざまな大きさがあるLPガスのボンベ
さまざまな大きさがあるLPガスのボンベ

(1)分散型エネルギーで復旧が早い

都市ガスと違い、LPガスは分散型で個別供給なので設備に被害があっても短期間で復旧が可能です。

(2)燃料劣化がほとんどない

ガソリンなどの燃料は長期保存すると劣化しますが、LPガスはほとんど劣化しません。

(3)持ち運びが容易にできる

LPガスボンベに充塡し、運搬が容易。LPガスボンベと対応機器があれば、煮炊き・発電・冷暖房まで可能です。

LPガスとつなげて使える!LPガス発電機

災害に強いLPガスを知っていますか? LPガス発電機

ガスボンベを発電機につなげることで、電気を起こすことができます。キッチンカーや自治体のお祭りなどで、電源として使われることも多いそう。ご家庭では、もしもの時の備えで、非常用電源として持っておくと安心です。