公開 2026/11/03(最終更新 2026/10/28)
渡来当初は漢方薬の材料として栽培
カリンはバラ科ボケ属の落葉小高木。
江戸時代に中国から漢方薬用の果樹として日本に伝わりましたが、現在は花や果実の観賞用樹木として、庭木や盆栽に利用されています。
春、4、5月ごろになると美しい淡紅色の五弁花が開き、秋には長楕円形の大きな黄金色の果実が実ります。
果実は硬くて生では食べられませんが、かぐわしい芳香が人気で、大木になりにくいことから家庭果樹として植えたい一本です。


カリンは多才な有用樹木
黄金色に色づいた果実はカリン酒や砂糖煮に。
軟化しにくい性質から、室内やたんすに入れて芳香を楽しむこともできます。
原産地の中国では、もっぱらせき止めや利尿剤として利用。
また、その材は緻密で堅く光沢があることから、「カリン材」は床柱や高級家具材、彫刻材などに珍重されています。
(樹木医Y・K)