「まかたさま」と地元で親しまれる麻賀多神社。新社務所完成に当たり、氏子の手による16個の勾玉(まがたま)を中心に作られた垂飾(※)が奉納されました。
※首飾りのこと
公開 2026/07/25(最終更新 2026/07/17)
まりか
ネコと旅、お酒を愛する50代。特技は迷子になることなのに、よく道を聞かれます。両親、伯父夫婦の介護に翻弄されつつ、かわいい、おいしい、のんびりを求めてさまよう日々をinstagramに綴っています。本業は社会福祉士。★Instagram★@neko_marika
記事一覧へ佐倉のまちを彩る古社の新社務所

麻賀多神社は、約千年前の政令集『延喜式』巻第九・下総国のページに記載のある古社。
佐倉藩総鎮守としてこの地を見守り続けています。
このたび、1930(昭和5)年築の旧社務所に代わる新社務所が建てられ、竣工式が5月30日に執り行われました。
新社務所に入ると、お札や御朱印を頂ける明るいカウンターが参拝者を迎えます。
奥には大神輿(おおみこし)や佐倉藩主堀田家と重臣の佐治家の甲冑(かっちゅう)が納められています。

約30年かけ日本中で採掘した貴石で
新社務所完成に当たり、二連十六華の垂飾(たれかざり)「薫耀(くんよう)」が奉納されました。


奉納者は同神社の氏子で、長年、佐倉市教育委員会で歴史的建造物復原整備や遺跡発掘に携わった内田理彦さん。
発掘を通して出合ったさまざまな美しい貴石に魅せられ、三十数年前から国内中の山河に足を運び、原石を採取するように。
「貴石は原石のままでは『石』ですが、加工することで人とのつながりを持つ『石器』になるところが面白いです。翡翠(ひすい)を磨くと精神性を帯びて祭祀(さいし)に用いられる勾玉になり、黒曜石を削れば実用的な狩りや戦いに使う矢尻になります」と話します。
こうして内田さんは、発掘された勾玉を実測し、日本中から集めた原石を装飾の土台となる母岩として復元。
16個の勾玉が組み込まれた豪華な二連十六華の垂飾に仕立てました。

十六は天皇家の菊の御紋の花弁が16枚であるように、宇宙のエネルギーを集める数字といわれるそうです。
内田さんは「新社務所の落成に際して、佐倉の地に平安が続くことを願って奉納しました」と話してくれました。
麻賀多神社
住所/千葉県佐倉市鏑木町933番地1
内田さんFacebook/https://www.facebook.com/uchidanagon?locale=cy_GB